世界の教会 · 2026年10月28日
教皇レオ十四世がイエメンとヨルダンの平和を訴え、アッシジでの集会への霊的連帯を表明
教皇レオ十四世は日曜日にサンピエトロ広場で約二万人の信徒を前に執り行われた聖母マリアへの祈りの儀式の終了時に、イエメンとヨルダンの人々に向けた平和への強い呼びかけを行った。教皇は紛争地域における敵対行為の即時停止と、すべての人が平和に生きる権利の保障を改めて強調した。
イエメンに関する言及では、特に同国第三の都市であるタイズ市が直面する急速に悪化する人道危機に焦点が当てられた。国連の報告によると、この都市は反政府勢力と政府軍との戦闘により主要な補給路が封鎖され、二十日間孤立状態にある。これにより市民の移動や食料・燃料の搬入が困難となっており、国連世界食糧計画は市内で八十万人以上が人道支援を受けられないままであると推計している。教皇は食料、水、医療の不足に苦しむ住民への懸念を示し、地域全体の平和実現を求めた。
ヨルダンについては、十月二十三日に発生した葬儀中の武装襲撃事件で犠牲となった人々への追悼の意が表された。このテロ攻撃により八人が死亡し、四十人が負傷した。教皇はハムード地区にある聖ゲオルギオス正教会の信徒に対する哀悼を表明し、異なる宗教間の平和な共存と相互尊重で知られる同国への連帯を約束した。現地のキリスト教共同体代表も、この悲劇が聖地との絆や宗教間対話を弱めるのではなく、むしろ強化するとの方針を示している。
さらに教皇は、イタリアのアッシジで同日から始まる平和に関する集会についても言及した。この集会はヨハネ・パウロ二世が召集してから四十年を迎える記念行事であり、教皇自身は十月十三日にローマのジェメッリ病院で受けた肺腺癌の切除手術からの回復を優先するため出席を見送るものの、二十七日に開催される各国の教会指導者や宗教指導者との会合に霊的に結ばれるよう呼びかけた。バチカン市国庁は、術後の検査結果に基づき追加治療は不要であるとの見解を示しており、教皇は退院後もバチカン内で療養を続けながら公務をこなしている。